入・退去時

1. 入居時に必要なお金

お部屋を借りるのにどれだけの費用が必要なのでしょうか?
借りるための費用はもちろん、引越しやその後の生活までを考慮し、自分にあったマネープランを考えましょう。

入居までにかかる費用・・・契約金

賃貸物件の契約をするときには、礼金、保証金、前家賃、仲介手数料などが必要です。概算で家賃の数ヶ月とみておきましょう。
契約金は「今度のボーナス一括払いで」「カードで支払い」というわけにはいきません。 現金で支払わなければなりません。いい部屋が見つかっても、契約金が用意できなければ契約できません。家賃だけでなく、契約金がトータルでいくらかかるかを考えながら、物件情報をチェックしましょう。

種類 目安 説明
保証金
(敷金)
家賃の
2〜3ヵ月分
家主様が入居者から預かるお金で、退去時に部屋の修繕に使われ、実費を差し引かれます。
礼金 家賃の
1〜2ヵ月分
家主様へのお礼として支払うお金で、退去時に返却されません。最近は、礼金ゼロの物件もあります。
仲介手数料 家賃の
1月分
不動産会社への手数料です。家賃の1ヵ月分が上限ですが、最近は0.5ヵ月の場合もあります。
前家賃 日割り計算 契約日から初支払い日までの家賃のことで、翌月初めからの場合は1ヵ月分、月の途中から入居する場合は日割りで前納します。
保険料 2万円前後
(2年間)
火災や水漏れの被害に備えるための保険料です。入居時の加入が契約の条件となる場合が多いです。

入居してからかかる費用

ケースバイケースですが、引越し料金や家具の購入費も含めると、思った以上に経費がかさむ場合があります。余裕をもって予算を組みましょう。

種類 目安 説明
引越し費用 5〜30万円 部屋の広さ、荷物の量、移動距離、単身の引越しか家族の引越しかで、費用が異なります。また、業者に頼むか自分でするかでも差が出ます。
家具・家電
の購入費用
0〜20万円 初めての1人暮らしの場合は、家電や家具をそろえる費用も必要です。部屋によってはエアコンや照明器具がない場合もあるので、自分で取り付ける必要があります。
共益費
(管理費)
物件によって
異なる
建物の清掃・維持管理に必要な費用、「共益費(管理費)」を家賃と一緒に毎月支払います。
駐車場代 物件によって
異なる
賃貸住宅の駐車場を借りる場合は、駐車場代も毎月支払います。
更新料 家賃の
0.5〜1ヵ月分
賃貸契約は2年に1度の割合で更新する場合が多く、その際には家賃の0.5〜1ヵ月の「更新料」を支払います。

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2. 退去時の原状回復について

「原状回復」とは、退去時に入居者が部屋を元の状態に修復する義務があることを意味します。通常、修繕費は敷金から差し引かれ精算されます。この「原状回復」についての規定は家主様、不動産会社によって異なってきます。また、退去時のトラブルでもっとも多い内容とされているので、入居契約時と退去前には賃貸借契約書を入念にチェックして、しっかりと把握しておきましょう。

原状回復費用の意味と注意点

入居者には退去する際、部屋を元の状態に修復する義務があります。(原状回復義務、民法616条による同法597条1項・598条の準用)。そのための修復、修繕費用を原状回復費用といいます。原状回復義務とは、あくまでも故意や過失により傷、または破損したものを元通りに修復する義務であり、入居時とまったく同じ状態に戻す義務があるということではありません。自然損耗における汚れや老朽化は原状回復義務にあたりません。一番大切なのは、契約時には前もって、住居中や退去時における原状回復費用の負担について納得のいく説明を受け、双方納得した上で契約をすることです。原状回復については、賃貸借契約書に特約を設けて別途規定している場合もあり、特に重要な内容が明記してあるのでしっかりと確認しましょう。

原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

退去時において、入居者側、家主様側のどちらで原状回復の費用を負担するのか、負担の割合でトラブルになることがあります。このようなトラブルを未然に防ぐために、国土交通省では原状回復における負担費用の一般基準をガイドラインとして作成しています。現在、すでに賃貸借契約をされている方は、現在の契約書が有効のものと考えられますので、契約の内容に沿った取り扱いが原則ですが、賃貸借契約書の条文があいまいな場合などは、このガイドラインが参考になります。あくまでガイドラインのため、確固とした法律ではありませんが、裁判になった場合は、この原状回復ガイドラインが重要なポイントとなります。

<参考サイト>
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の概要
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/kaihukugaido.htm

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